人材不足の先にあるもの

15 4月

プライムネット株式会社は2010年の創業以来、「ネット宿泊予約の業務支援サービス」で宿泊施設様にお役立ちしてまいりました。お陰様でお取引先は全国で200施設を超えるまでになりました。そしてここ最近は、お客様をご紹介いただく機会が急に増えてきました。ご紹介いただけるということは、会社に対する信用と、サービスに対する一定の評価があってのことだと思いますので、その意味では大変うれしく、有難いことだと感じております。その一方で、宿泊業界の中に起きているある変化について感じることがあります。それは人材不足の更なる深刻化です。

昨今の宿泊業界は訪日外国人の増加などに支えられ、堅調な業績で推移しています。都市部では新規ホテルの建設も多く、これにより宿泊施設で必要とされる従業員数は増加の一途です。一方で、少子化により労働人口が減少するなか、サービス業は働き手の「奪い合い」に他業種から負けている様相です。

宿泊施設の中でも、フロントやレストランなどのスタッフは、新規採用者の育成にそれほど時間がかかりませんが、宿泊予約や客室販売といった部署のスタッフは、相応のスキルや経験を要します。欠員が出ても他部署のスタッフで代替が効かず、募集をかけてもほとんど応募がありません。宿泊施設の中で最も「不足感」の高い職種であると言えます。その点で、弊社サービスは業務プロセス軽減により人材不足解消の一助となっていると思います。

しかし、日本政府の試算では、今から50年後には人口が85百万人を割り込み、労働人口が現在の3分の2に減少すると予想しています。もしこれが現実となれば、宿泊業の人材不足は更に深刻なものになるでしょう。オペレーションや商品など、宿泊業のビジネスモデルを抜本的に転換しないことには対処しきれない時代が到来するのだと思います。