新入社員 指導の技術

14 5月

多くの企業がこの春、新入社員を迎え、研修に取り組んでいます。通常、初期研修のOFF-JTでは人事担当者や外部の専門講師が担当することが多いと思います。一方、実務経験を伴うOJTでは、現場の指導技術が未熟な場合があります。業務能力が高くても、それを教える能力が高いとは限りません。

以下は、指導における基本的なステップです。効果的な順番に並べ替えてみてください。
A)コツを教える B)やらせてみる C)やってみせる D)やり方を説明する
(※正解は文末に掲載します)

効果的な指導のための重要なポイントをいくつか挙げます。

■可視化する
「百聞は一見に如かず」と言われるように、人は視覚情報を優位に活用する生き物です。マニュアルよりも図、画像や動画を用いた説明が理解を深め、実際に「やってみせる」方法が効果的です。

■教えすぎない
初心者にはまず基本的な動作の習得だけを目指し、高度な対応や細かなコツは後回しにします。情報過多や過度な期待は逆効果となります。指導者はつい余計に教えたくなる気持ちをぐっと抑えて、基本のことだけに集中しましょう。

■仕事の目的を伝える
具体的な目的を示すことで、求められるアクションが明確になり、習得がスムーズになります。例えば、キャンプ場で「石を集めて」という単純な指示よりも、「かまどを組むため」という目的を伝えることで、適切な石を選ぶことが容易になります。

■ロードマップを示す
指導を開始する前に、達成すべきゴールと現在位置を明確に示し、どのように進めるかのロードマップを示すことで、学習者のモチベーションと方向性が保たれます。常に共有した地図上で研修全体を俯瞰するような意識を持ちましょう。

■準備に時間をかける
研修の成功は、その準備にかかっています。事前にカリキュラムやマニュアルの点検、シミュレーションを入念に行い、本番に備えます。ぶっつけ本番や、何年も前に作られたマニュアルの使い回しは避けましょう。

■フラットな関係
教える側と教わる側は、立場の違いはあれど、基本的には平等で、互いに尊重し合う関係を築かなければなりません。このことをあらかじめ双方に正しく理解してもらうことが重要です。

プライムネットは新卒採用は行わず、すべて中途採用です。そのため、新入社員の知識やスキルレベル、年齢もキャリアも多様です。そのため一人ひとりに応じたカリキュラムを工夫し、一日も早く職務に適応してもらえるよう努めています。

※正解)D→C→B→A

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