温故知新

5 1月

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年の暮れに東京出張があり、その際に宿泊したのが「京王プレッソイン八重洲」です。京王グループのビジネスホテルチェーンで、2012年から事業を立ち上げ、現在は東京都心に11ホテル、2800室を擁しています。
この宿を選んだ理由は、昨年9月にオープンしたばかりの新しい宿だからです。つまり、京王が15年間の経験から学んだことを全て注ぎ込んだ、ノウハウの塊だと考えたからです。
宿泊料金は朝食付で約1万円。東京都内にあっては中クラスの単価です。広さはシングル12㎡と狭く、ユニットバスはかなり小さめ。朝食はいたって簡素な内容でした。その一方で、居心地や機能性のレベルが非常に高いと感じました。居心地としては、内装や家具のデザインや素材、照明の種類や位置などが従来のものとは全く異なっています。(内装の坪単価はそれほど高くないと思います)機能性では、デスク周りの使い勝手、コンセントやスイッチの配置、備品ひとつひとつ選定など、とことん考え抜いて、顧客満足を高める工夫が凝らされていると感じました。
開業後、年数が経った既存の宿泊施設でも、それほど大きな経費をかけずに導入可能なヒントが沢山ありました。高級な老舗ホテルよりも、新しいビジネスホテルの方が、学びの数が多いように思います。是非、皆様も機会を見つけて、“知新”の旅に出かけてみませんか?