A.I.

5 12月

スピルバーグの映画「A.I.」はいつの作品なのか調べたところ、2001年の作品でした。あれからもう16年も経っていました。当時は「A.I.」という言葉さえ、ほとんど知られていなかったと思います。昨今は、AIという言葉を聞かない日がないほど、身近なものになっています。

つい先日、商工会議所が主催するセミナーで、札幌市内でコールセンターを運営する会社の話を聞く機会がありました。IBMのワトソンを導入したシステムを構築することで、スタッフの作業効率が何と3割もアップしたそうです。更にカスタマーからの問い合わせを、電話、メール、SNSなどの多様なチャンネルを連携させるオムニチャンネルも実現しています。通話などの音声データをテキスト化して、データ分析に活用する試みも始めているそうです。

AIの導入コストは少し前なら億単位でした。中小企業には高嶺の花。ところが、最近は2千万円程度から導入できるそうです。5年償却なら、年400万円。人間ひとり分の仕事をこなしてくれればペイします。これからどんどん深刻化してくる人手不足を補うために、我々中小企業が導入を検討する日も近いでしょう。

ただし、コールセンターのカスタマーサポート業務などと比べると、バックオフィス系の仕事は複雑な要素が多く入っています。プライムネットの場合、アウトソーシングだけでなく、コンサルティング業務も含まれるため、高度な内容も要求されます。AIに仕事をさせるためには、それに従事する優秀なスタッフも、今後数多く必要になるでしょう。