沖縄ダンプ運ちゃんのホスピタリティ魂

7 7月
国内リゾート地として、何かと比較されることが多い北海道と沖縄。沖縄サミットと北海道洞爺湖サミット、気候や風土の違いはもちろん、観光地としてのマーケティング上の違いも大きい。先週、5日間休暇で過ごした際に、個人的に際立ったのは、食文化の歴史的背景とホスピタリティの浸透度合い、そして観光予算規模の違いか

食については、沖縄料理に中国文化の影響を色濃く感じたこと。琉球王朝時代に交流があった中国と、応接のなかで食文化が育ったのだろう。魚介類はじめ、恵まれた食材があまりない沖縄にあって、しっかりと味を追求してきた足跡を感じる。対して、北海道には北海道料理というものが存在しない。海で獲れたものをそのままドンと出して、それで終わってきた。でもそれでは長期滞在には耐えられないし、域内観光する道民も満足していない。

それと、レンタカーで走っていて、何度となく地元ドライバーの配慮を感じる場面があった。例えば、交差点近くでは、ダンプ運転手のおっかなそうなお兄さんが、さりげなくやさしく道を譲ってくれるではないか。いかにも観光客が運転しているレンタカーというのが、多分わかってのことか。確かに沖縄県内を走る車のなかで、観光客のレンタカー比率はものすごく高い。そして、観光産業の重要性は、沖縄県民ひとりひとりがしっかりと認識しているのだろう。と、そこまで考えて思い起こすのは、やはり沖縄サミットの時に成功した県民ホスピタリティキャンペーンのこと。それに対して北海道洞爺湖サミット時には全くもって盛り上がりに欠けていた。なまじ北海道は広すぎるので、道央(札幌・登別・洞爺・ニセコ)以外は「関係ねえもん」的な空気が生まれていたのも事実。

ちょっと長くなりそうなので、このへんにするが、どうも沖縄というのは、北海道観光にとって学ぶべきところがまだまだたくさんありそうだな、と思いを強くしたということ。道議会議員の皆様も、税金使って何度となく視察なんかに行ってることでしょうが、そのへんはどのように活かされているのかなあと、そんなことも気になりつつ・・・。