つい先月、家庭用冷蔵庫を購入した。何年くらい使用できるのかというと、軽く20年は持つという。ウェブサイトはというと、こちらも数年で壊れて使えなくなるものではないが、デザインや機能的にはあっという間に化石化してしまう。まさにドッグイヤーである。
では、制作して何年くらいがリニューアルの目安なのだろうか。
弊社ではひとつの目安として、制作後4年を経過したものはリニューアルをお薦めしている。それまでは部分的な改修やメンテナンスで延命を図る。
一方で、ネット予約売上があがっていないサイトは即日リニューアルをご提案する。リニューアル費用は数十万円の単位である。これに対して、売れないサイトを使い続けることによる売上損失は、ホテル旅館の規模(部屋数)にもよるが、年間で数千万円の単位であろう。
ちなみに売れない要因の一番は、サイト構成とはSEOなどではなく、予約システムの選択だ。メール予約とかフォーム予約をいまだに使っている場合は論外として、市販の予約システムでも劣悪なものを使い続けているケースが意外に多い。ユーザビリティが悪いために、予約する気満々のお客様を逃がしてしまうばかりか、管理側でも非常にデメリットを産んでいる。
結論としては、大規模チェーンホテルなどのケースを除いては、じゃらんネットや楽天トラベルが提供している無償の予約システムに乗り換えるのがベストの選択枝だ。理由はたくさんあるが、そのひとつにシステムに注がれている金額の違い。じゃらんや楽天は常にシステム投資を続け、毎年バージョンアップして成長し続ける。それに対して市販の予約システムは、一度作ったらそれっきり。当然ながらすぐに性能面で歴然とした差がついてくる。