スキー合宿

15 7月

大学の体育会競技スキー部の、当時の合宿先は、5月に山形県月山、7月に富山県立山、12月からの大会シーズンは新潟、長野などを転戦した。

貧乏学生故に海外スキー合宿などは夢のまた夢で、よって7月には北アルプスの高地の残雪を使った練習を行った。

この立山までの移動がとにかく大変だった。1週間の合宿用に、背負う荷物は30kg。右手にスキー板、左手にスキーポールなどを提げていくのである。

横浜から上野まで1時間。そこから夜行の急行列車で富山まで6時間。早朝に1時間列車を待って、富山地方鉄道で立山まで1時間。次はゲーブルカーに乗って美女平まで。次にバスで室堂まで。更にそこから険しい登山道を歩き、ようやく合宿地にあるロッジ立山連峰に到着である。

そして、この立山合宿、スキー場ではないので、当然リフトなどない。1日中、スキー板をかつぎ斜面を登っては滑る、の繰り返し。北アルプスといえども7月なので、日差しは強く、さすがに暑い。こんなのを1週間も続けた。

これはもう20年以上も前のことで、今更ながらよくやったものだと思う。ああいうスキーもあれば、リゾートで優雅に楽しむスキーもある。近場のスキー場で手軽に日帰りで行くスキーもある。技術の向上を目指して通うひともいれば、ただ純粋にスキーの爽快感を味わいたくて行くひともいる。

スキー(スノボも含め)は十人十色のスタイルがあるが、今の僕にはなんとなく漠然と全体像しか見えていない。例えば、若者のスキー離れ。これがいまスキー業界が低迷する原因のひとつだと思うが、この問題についてこれから考えてみたいと思う。

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