ホテルの支配人をしていた頃、毎年の正月には取引先からたくさんの年賀状をいただいた。
でも、その年賀状を一枚一枚眺めたことはただの一度もない。
どうせ型通りのご挨拶。直筆のコメントがあるわけでもなく、凝ったデザインがあるわけでもない。
だいたいにして、観光系の施設は年末年始は忙しくて、年賀状どころではないのだ。
さて、自分の会社を設立し、こんどは取引先であるホテル旅館に年賀状を出す側になった。
でも、年賀状は出さずに、クリスマスカードを出すことにした。
凝ったデザインのクリスマスカードではない。パソコンで自分で作成した簡単なものだ。
でも、クリスマスカードを出す会社はほとんどないので、見てもらえる率はいくらか高いと思う。
仕事でクリスマスどころではないホテル旅館で働く取引先の皆さんに、ほんの僅かでも
クリスマス気分をお届けしたいとも願っている。
そしてもうひとつ、中谷彰宏さんが「ホテルのとんがりマーケティング」で訴えているように、
何か他施設とは違った打ち出し方をすることで、個性化、差別化に取り組んでいただきたい。
そんな思いも、このクリスマスカードに載せてお届けしているのだが・・・。