「新卒の3割が3年以内に退職」するという。
業種によっては割合はもっと高いだろう。
入社したらブラック企業だったとか、自分のやりたいことと違っていた、など
いろいろ事情は異なるだろう。
就活では決してわからない、入社してみないとわからないことは沢山ある。
どんな人が自分の上司になるかもわからない。
本当に「最悪な」状況だったら、我慢する必要はない。我慢して働き続けても、
何も得るものがなく、人生の貴重な時間を失うだけなら、すぐに会社を辞めた方が
いいだろう。
でも、こんな特別なケースを除いては、新たな仕事に就く若者には、
まず「3年間、仕事を続ける」ことを僕はお勧めする。
1年目=何がなんだかわからず、ただこなすだけの辛い毎日
2年目=やっている意味がわかってくる。仕事がラクになってくる。
3年目=自分なりの工夫をしたりして、楽しくやりがいを持てるようになる。
3年目に入ると、仕事はオイシイ段階に入ってくる。
だから1年や2年で辞めてしまうのは、すごくもったいない。
自分のスキルを存分に発揮して、本当の意味で社会で活躍できるようになれるのは、
たいていは30代とか40代になってから。
若いうちは、基礎を身につける時期。自分磨きをする段階。
だから、修行だと思って、あまりおもしろくない仕事でも、続けてみてほしい。
ちょっとした山登りも同じ。ふもとにいるうちは、何もわからないが、
山頂に立つと、登った人にしかわからない気持ちよさがある。
成し遂げた小さな達成感がある。
山頂に立って、初めて見える風景がある。
その風景を見てから、「次に登る山」を考えても遅くはない。