スキーブーム

13 6月

1987年11月に公開された映画『私をスキーに連れてって』で、本格的にスキーブームに火がついた。当時、僕は大学4年生で、体育会競技スキー部に所属していた。同じ大学のキャンパスでは、軟派サークルの連中がスキー・テニス・コンパの3点セットでせっせと女子の入会勧誘にはげんでいた頃である。

結局、僕は大学には6年通って、卒業したのが1990年。北海道のサホロリゾートに就職をした。そこで配属になったのは、ホテル、スキー場、ゴルフ場などのリゾート施設全体の販売促進を担当する部署。主な業務は広告や広報関係だった。

初めて迎えたスキーシーズン。同じ部署の上司と一緒に、スキー場やホテルの取材の対応に明け暮れた。スキー雑誌はもちろん、一般誌もこぞってスキー企画を作り、北海道まで取材に訪れた。テレビやラジオも来た。取材が1日に3社くらい重なることも少なくなかった。取材はひとシーズンで100本近くあった。

まさにスキーブーム。

そしてバブルが弾け、リゾートの夢がしぼみかけた頃、僕はその会社を辞めて、ホテル旅館の仕事へと身を転じた。それ以来、仕事でスキーに関わることが全くなくなり、十数年が経った。そしていま、あまりにも変貌し、活気がなくなってしまったスキー業界に、とても寂しさを覚える。そして、スキーを心から愛するひとりとして、何かできることがないか、考え始めた。

 

 

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