数字へのこだわり力

4 6月

世の中には勝ち組と負け組がある。ホテル旅館業に20年間いた中で、見えてきた法則がいくつかある。
そのなかで、勝ち組企業は数字に強い、というものがある

う強いかというと、「数字へのこだわり」が強いということ。

どのように強いかというと、もうそれは拝金主義ならぬ拝数主義とも言えるほど。葉よりも数字を尊重する。それは一時が万事、朝から晩まで数字数字なのだ。

そんな企業では、例えばこんな風景が見られる。(ある日の某ホテルの売店。閉店後の会話。)

「やった~!今日の売上好調だったから、今月残り5日間で1日60個売れれば、目標達成するわね」
この会話は、マネージャーとか社員の会話じゃなくて、昇給も賞与もないアルバイトのおばさんなのだ。

自分の時給には何の影響もない店の売上に関心を持ち、しかも具体的な数字として把握しているのだ。目標管理もできている。

全ての従業員が、ただ「仕事を頑張ろう」ではなく、「頑張ってこの数字を作ろう。必ず目標数字を達成しよう」という意識を持つと、その行動は明らかに変わってくる。数字への意識レベルがあがれば、行動レベルもあがってくるのだ。

そして、そういう価値観が時間とともに醸成されると、いつか組織文化となる。そうなったらもう最強だ。

人が入れ替わっても、数字にこだわる組織文化が脈々と受け継がれていく。



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