上りエスカレーター

26 7月

「道内景気16年ぶり回復」

「訪日客最多495万人」

「4-6月期道内経済動向調査 全7業種がプラス」

最近、新聞にはこんな景気のいい見出しが並ぶ。

各メディアで連日「アベノミクス」による円安株高の効果が報じられる。

 

僕が大学を卒業して社会人になったのが1990年。

そしてすぐにバブルが弾け、以来二十年以上、日本経済が常に景気後退し

続けるなかで、観光宿泊業に従事してきた。

謂わば完全な下りエスカレーターに乗っかってしまった状態。

平均にやっていると、確実に下がって行く。相当頑張って、やっと現状維持。

そんな辛い辛い環境の中で生きてきた。

 

それがどうだ?

今まで目にしたこともないような風景が見え始めている。

どうやら本当に景気回復の波がやってきそうだ。

でも、ただ黙っていてはその波には乗れない。

これから起きる様々な変化にスピード感をもって対応しないと、上りエスカレーターに

乗り損ねてしまうだろう。