「バーテンダーの仕事がコンピュータに代わられる確率は77%」
オックスフォード大学のAI(人工知能)の研究者であるマイケル・A・オズボーン准教授らの論文が話題になっている。タイトルは『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』。
スポーツの審判、ネイリスト、税理士・・・。「消える職業」リストには、なるほどと想像できるものも多い。身近なところでは、ホテルのフロントスタッフについては個人的にも確信がある。いまやネット予約が当たり前の時代になった。予約とカード決済が終わっていれば、ホテル着いたらそのまま客室に行き、ICカード付のクレジットカードをかざして入室、となるだろう。おそらく近い将来、ホテルにフロントカウンターは無くなる。すでに航空業界では、搭乗手続きするだけの単純なチェックイン業務はほぼ消滅している。
うちの会社がやっているネット関連の管理運営業務も、いずれその大部分がコンピューターに置き換えられるのだろう。そうなったとき、社員は仕事をする側から、AIに仕事をさせる側に役割が移るのだ。そんな時代には知識とかスキルとかは価値がほとんどなくなり、マネジメント能力と創造力の存在感が増すはずだ。
目下の関心は、我々のような中小企業がAIを低コストで導入することができるようになるのはいつ頃か?ということ。ITやネットを上手にできる企業とできない企業に格差が生じたように(今も格差は広がる一方だ)、今後はAIの活用でビジネスの勝敗が決まる時代が来る。