ビジネス書

10 3月

私は二十代、三十代の頃、ほとんど本を読みませんでした。そんな私が、自分の会社を経営するようになってからはビジネス書を読むようになりました。会社員の頃は、上司から教わることができましたが、社長になってからは、教えてくれる人が身近にいなくなりました。そんな状況が不安になって読書を始めました。

本田直之氏は著書『レバレッジ・リーディング』で読書の利点を伝えています。
「一冊1500円の本から学んだことをビジネスに生かせば、100倍の利益が返ってくる。読書ほど格安の自己投資はない。」
「本を書いたひとが何年も何十年もかけて体得したノウハウを、わずか一冊の本を読むだけで手に入れることができる。そのうえで自分なりの工夫を加えれば、早く、少ない労力で、成功にたどり着ける。」
「本を読まないビジネスパーソンは、練習しないでいきなり試合に臨むスポーツ選手のようなもの。」

私の読書はあくまで実際に仕事で役立てるのが目的です。読んで終わりなら、読まない方がましだと思います。ところが読んで1ヶ月もすると内容の大半を忘れてしまいます。大事な部分まで記憶が薄れてしまう。そこで、パソコンで読書メモを作成することにしています。
基本は本の中身の大事な箇所をそのまま転記する。気づいたこともメモる。通常はA4・1枚程度(原理原則本は4~5枚になることも)それを数ヶ月毎に読み返す。1冊2時間かけて読んだ内容の中から、大事な部分を5分くらいで思い出せる。知識の引き出しがどんどん増える。繰り返し読むうちに、実践するうちに、自分のものになってくる。
このほか、私が読書する上でのコツは、習慣化(読む時間や場所を決めること)と緩急(重要なところは熟読、他は斜め読み)です。本のなかで重要なのは2割程度と割り切っています。ハズレ本は早々に諦めて、次の本に移ります。

ビジネスパーソンの仕事力は、その仕事に就いて3年くらいで、成長が鈍化する。そこから先、もう一度、成長軌道に乗れるかどうか、読書から得た知見が左右することがあるように思います。管理職や経営職を目指す人はもちろん、仕事で成果を上げられるようになりたいなら、遅くとも三十代からは読書を習慣化することをお勧めします。
著名な経営者には読書家が多いようです。ビル・ゲイツ、孫正義、柳井正、星野佳路などなど。私の身近で尊敬する経営者も必ずといっていいほど読書家です。

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