大谷翔平選手がメジャーリーグで目覚ましい活躍を続けています。彼が疲労回復のために睡眠に気を使っていることは広く知られています。食事についても同様で、例えばとんかつを食べる際には、衣を剥がして肉だけを食べるそうです。とんかつは衣があるから美味しいのに、彼があえて衣を剥がすのは、プロとして最高のパフォーマンスを発揮するためにストイックに徹しているからでしょう。
スポーツ選手だけでなく、私たちビジネスパーソンもプロフェッショナルである以上、常に最高のパフォーマンスで仕事に臨むことが求められます。「昨夜はゲームで夜更かししたので、今朝は頭がぼーっとする」「食生活が偏っているせいで、最近体調が優れない」などはあってはなりません。脳と体のコンディションを最適に保つために、食事、睡眠、運動には常に気を使うべきです。
また、健康に関する知識はアップデートするべきです。古くから信じられていた常識が覆されることもあります。例えば、食事に関しては以下のような例があります。
◆コレステロールの摂取
以前の常識: コレステロールを多く含む食品(卵など)は心臓病のリスクを増加させる。
新しい知見: 食事中のコレステロールが血中コレステロール値に及ぼす影響は限定的であり、多くの人にとっては問題にならない。むしろ積極的に摂取すべき場合もある。
◆低脂肪ダイエット
以前の常識: 体重を減らすためには脂肪の摂取を控えるべき。
新しい知見: 良質な脂肪(オリーブオイル、ナッツなど)の摂取は健康に良い影響を与える。
◆塩分摂取
以前の常識: 高血圧や心臓病のリスクを減らすために塩分の摂取を極力減らすべき。
新しい知見: 適度な塩分摂取は必要であり、極端な塩分制限がかえって健康リスクを増加させる場合がある。
運動に関しても、過去の常識が次々と覆されています。例えば、「無酸素運動より有酸素運動が良い」「運動前には必ずストレッチをするべき」「筋肥大を狙うには高強度トレーニング一択」といった考え方が誤りであることが研究により明らかになりました。
私が最近注目しているのは、運動が脳に与える影響です。昔から運動は体に良いとされてきましたが、それ以上に運動は脳に良い影響を与えるのです。一定条件下の運動を行うと、脳のパフォーマンスが向上します。これにより、仕事の効率が上がり、新たなアイデアが浮かんだり、メンタルも安定します。
大谷選手と同じくプロフェッショナルのひとりとして、食事、睡眠、運動に気を配り、常に最高のパフォーマンスを発揮できるよう努めましょう。