新型コロナとの闘い⑤(清掃力)

8 7月

アメリカ合衆国の新型コロナウィルス新規感染者数は、7月3日が5万7千人との報道を目にしました。これは1日あたりの新規感染者数です。物凄い数字です。それと比べると、日本国内の数字は1日あたり2百人前後で推移していますので、比較的よく抑えられていると言えるでしょう。それでもワクチンの普及が来年の夏以降という観測もあります。国民の多くが強い不安を感じて生活をしており、その中でいかに経済を回すのか。コロナとの闘いは厳しい長期戦となりそうです。

緊急事態宣言や営業自粛が解けてから、緩やかに宿泊需要が戻ってきました。但し、消費者の行動は「おそるおそる」といった感じです。近場だったり、過去に宿泊したことがある施設が選ばれやすいようです。予約をする上で、宿の感染症対策がしっかり行われていることも、重要な条件になっています。

米ヒルトンは感染症の専門家らと組んで清掃技術を科学的に分析。「ヒルトン・クリーンステイ」と呼ぶ独自の新型コロナ対策を全世界で順次導入します。客室のリモコンや空調パネルなど人がよく触る10カ所を「重点清掃エリア」に指定。米ハイアットは衛生管理の監督職を設け世界のホテル900軒に配置します。コロナ後のホテル集客はブランド力や価格に加え、衛生面の信用力がカギを握るかもしれません。

楽天トラベルやじゃらんnetのサイト上では、宿が実施している「新型コロナウィルス対策」を確認できます。自社ウェブサイトでも、宿の取り組み状況を明示することが、消費者の安心安全につながります。但し、感染症対策が型通りの簡易的なものだけだったり、肝心の実行が疎かだったりしては、信頼を得ることはできません。

先日、ランチで入った飲食店では、入口付近に消毒液を設置し、レジ前に透明ビニールのシートを垂らしていました。今では当たり前に目にする光景です。しかし、それ以外には対策を行っている様子が見受けられませんでした。対策を徹底する事業者とそうでない事業者の格差が広がっているように思います。

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